2009年09月30日

個体発生は系統発生を繰り返す

◆◆「目からウロコの英語勉強法」◆◆

突然ですが・・・
皆さんは「個体発生は系統発生を繰り返す」という
生物学の仮説を知っているでしょうか。

簡単に言えば
ヒトは母親の胎内で細胞分裂を繰り返し
人間の胎児として発生するまでの間に
魚類、両生類、爬虫類、原始哺乳類といった
生物の進化の段階を経て生まれてくるという仮説です。

面白い話ですね。
人間は、母親の胎内で、いきなり人間の胎児として生まれるのではなく
まず魚の幼生として現れ、次にイモリやトカゲの仲間
更には犬やサルのような、哺乳類の幼生としての時期を経ながら
つまり、生物の進化のプロセスを、もう一度おさらいしながら
初めて人間の赤ちゃんになるというのです。

たとえば、受胎32日目のヒトの胎児では
心臓が魚類と同様に、一心房一心室で
顔の側面には、魚類のエラに相当する裂け目が現れます。
   (この段階では、胎児はサカナです)
受胎35日目には、エラの血管が肺の血管に変貌し
腕には、中生代初期の爬虫類の特徴が現れます。
   (この段階では胎児はトカゲです。まだまだ身分が低いですね)
更に受胎38日目には
それまでは、トカゲと同じように頭の側面に付いていた目が前方に集まるが
尾骨(シッポ)がまだ突き出ていて、原始哺乳類と似た特徴を持っています。
   (まだシッポが取れないものの、ようやく哺乳類に「出世」しました)

このようにして、人間は母親の胎内で卵から成体になるまでの間に
原始生物からヒトに到るまでの、「種」としての進化の歴史をたどるのです。
言い換えれば、新しい生命体として生まれるたびに
「最初に戻って」その進化(成長)の後を一歩一歩確かめながら生まれてくるのです。
そのようにして、我々の祖先は一歩ずつ進化してきたのです。

そんな遠回りをしないで
いきなり人間の赤ちゃんになったほうが楽なのに・・・
なんて思う方もいるかもしれませんね。

でもそれは
進化の頂点に立った人類が人類として生まれ
さらにその進化を受け継いでいくためには
欠かせないプロセスであるのかもしれません。


さて、本ブログでは
「すでに覚えたことを何度も覚えなおす」ことや
「常に最初に戻って確認をする」ことの重要性を、繰り返し訴えてきました。

つまり、新しいステップに踏み出すたびに
最初からもう一度、自分の成長(進化)の後を確かめながら
一歩ずつ前進することが、語学学習の成功の秘訣であると・・・

このシリーズに限っては、30問ずつに区切って進めていますが
私の教室では、50問ずつまとめて覚える生徒もいます。
いずれにせよ、共通点は「常に最初に戻って」確認することです。

最初の10問を覚えたからといって、それでおしまいにしないで
20番台を覚えるときも、30番台を覚えるときも
常に「最初の10問」から通して確認しながら
次のステップに進んでいくのです。

それは、一見遠回りのように見えるかもしれませんが
じつは、それこそが最短コースであり
すべてのライバルを尻目に見ながら、進化の頂点に至る道程であることに
薄々気が付いている方もいるのではないでしょうか。

ところで、こうしたプロセスは
人類の進化のプロセスと、不思議な一致があるような気がするのですが
皆さんは、どう思われるでしょうか?



静岡県静岡市清水区高橋6丁目6-48 ガルバゼミ
★ ホームページ http://garba-zemi.jimdo.com/




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